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100まんびきのねこ
商品名
100まんびきのねこ
出版社
福音館書店
著者
ワンダ・ガアグ
翻訳者
石井 桃子
出版年
1961
対象年齢
4歳〜
価格
1,100円
厚生省中央児童福祉審議会推薦
全国学校図書館協議会選定「基本図書」
NHK読書委員会推薦
日本図書館協会選定
アメリカの絵本の歴史の中で、「黄金の三十年代」の先駆となった作品です。
昔、あるところに住んでいたおじいさんとおばあさんは、二人だけでは寂しいのでネコを飼うことにします。100万匹のネコがいる丘を見つけたおじいさんは、このネコも、あのネコも、向こうにいるネコも、どれもきれいでかわいくて全部連れて帰ってしまいます。しかし、育てきれない老夫婦は、きれいなのを1匹だけ飼うことします。その1匹をネコたちに選ばせたところ激しい争いになり、共食いしてしまった末に、みっともないみすぼらしいネコが1匹残りました。「このネコは世界中で一番きれいなネコだ」と最後におじいさんは言い、幸せに暮らしました。
彩色のない木版画は、白と黒のコントラストで訴える力が強く、「ひゃっぴきのねこ、せんびきのねこ、ひゃくまんびきのねこ、1おく、1ちょうのねこ・・・」とリズム感のある言葉の繰り返しが快い絵本です。
<作者紹介>
Wanda Gag(ワンダ・ガアグ)
1893年アメリカのミネソタ州に生まれる。絵を描くことを職業としていた父の跡をついで、十代の頃から仕事をはじめる。後に大人の本、子どもの本の作家、イラストレーターとして活躍。絵本、「100まんびきのねこ」、昔話を再話し、絵をつけた「すんだことはすんだこと」(共に福音館書店)などの作品がある。
<翻訳者紹介>
石井桃子(いしいももこ)
1907年埼玉県に生まれる。日本女子大学英文学科卒業。文藝春秋社、岩波書店勤務の後、世界の児童書翻訳、研究に従事。1951年「ノンちゃん雲に乗る」で第一回文部大臣賞受賞。1954年、児童文学に貢献したことにより、菊池寛賞受賞。主な創作に「くいしんぼうのはなこさん」、「ありこのおつかい」(以上福音館書店)、翻訳に「こすずめのぼうけん」、「ちいさなうさこちゃん」、「ピーターラビットのおはなし」、「100まんびきのねこ」(以上福音館書店)などがある。