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島ひきおに
商品名
島ひきおに
出版社
偕成社
著者
山下 明生
画家
梶山 俊夫
出版年
1973
対象年齢
5歳〜
価格
1,540円
サンケイ児童出版文化賞推薦
昔、広い海の真ん中に、ちょこんと小さな島があって、一人ぼっちで鬼が住んでいました。一人で寂しい鬼は、「おーい、こっちきてあそんでいけ!」と、船を見ると呼んでいましたが、鬼の島によりつく人は誰もいません。ある嵐の晩、鬼の光る眼を家の明かりと見間違えて、漁船が助けを求めて鬼の島へやってきました。喜んだ鬼は、にかっと牙をむき出して漁師に笑いかけ、怯えた漁師たちに、人間と暮らしたいがどうしたらよいかとたずねます。「あなたの島を ひっぱってきんさったら、いっしょにくらせるでございましょう」と漁師に言われた鬼は、住み家の島を引っ張って村にやって来ます。
ところが、村人たちは怖がって誰も遊んでくれません。仕方なく他の村に島を引っ張って行くのですが・・・
<作者紹介>
山下明生(やましたはるお)
1937年東京に生まれる。幼少年期を瀬戸内海の能美島で過す。京都大学仏文科卒業。海育ちの海好きで、「かいぞくオネション」、「島ひきおに」、「いきんぼの海」など、海を舞台にした作品が多い。1972年「うみのしろうま」で野間児童文芸推奨作品賞、1975年「はんぶんちょうだい」で小学館文学賞、1983年「まつげの海のひこうせん」で絵本にっぽん大賞、「海のコウモリ」で赤い鳥賞を受賞。
<画家紹介>
梶山俊夫(かじやまとしお)
1935年東京に生まれる。1962年シェル美術賞を受賞したのを始め、世界絵本原画展(BIB)金のりんご賞、講談社出版文化賞、小学館絵画賞など多くの賞を受賞。主な絵本の作品に「だごだごころころ」、「さんまいのおふだ」(以上福音館書店)、「こぎつねキッコ」(童心社)、「島ひきおに」(偕成社)などがある。