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全国学校図書館協議会選定

石炭屋のくまさんの一日を語ります。石炭屋のくまさんは毎朝朝食がすむと、馬車に乗って、石炭を売りに家々をまわります。初めての家では3袋。石炭置場にどかん！どかん！どかん！お金をもらってポケットに1コ、2こ、3こ。せきたんやのくまさんが、毎日コツコツ働く姿がリアルにそして楽しく描かれています。背景にはイギリスの田舎町が淡彩で描かれて、安定したテンポで進む単純素朴なストーリーに幼い子どもも喜ぶ絵本です。

＜著者紹介＞
フィービ・ウォージントン
1910年イングランド・ランカシャー州うまれ。 リヴァプールで秘書として働いたのち、1947年から幼稚園教諭としてはたらく。 兄弟のセルビとともに最初の本『せきたんやのくまさん』を制作。

＜翻訳者紹介＞
石井桃子（いしいももこ）
1907年埼玉県に生まれる。日本女子大学英文学科卒業。文藝春秋社、岩波書店勤務の後、世界の児童書翻訳、研究に従事。1951年「ノンちゃん雲に乗る」で第一回文部大臣賞受賞。1954年、児童文学に貢献したことにより、菊池寛賞受賞。主な創作に「くいしんぼうのはなこさん」、「ありこのおつかい」（以上福音館書店）、翻訳に「こすずめのぼうけん」、「ちいさなうさこちゃん」、「ピーターラビットのおはなし」、「100まんびきのねこ」（以上福音館書店）などがある。