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にんじんさんがあかいわけ


商品名

にんじんさんがあかいわけ

出版社

童心社

著者

松谷 みよ子

画家

ひらやま えいぞう

出版年

1989

対象年齢

2歳〜

価格

990円

「むかし むかし だいこんさんが はたけで くうくうって ねてるとね」と、はじまるお話は、2歳前後の子どもに向けて再話された昔話です。畑でねむっているだいこんのもとへ、にんじんとごぼうがやって来て、お風呂へ行こうと誘います。だいこんは、眠い目をこすってふたりの後から着いて行きます。お風呂に着くと、気の早いごぼうが「一番!」と飛び込みます。「あちち あちち」ごぼうさんはすぐ飛び出してしまいました。だから、体はまだ土も落ちずにまっ黒け。今度はにじんさんが「あちち あちち でも ぼく がまんするぞう」と、じーっとつかったので、おふろから上がったら真赤っか。最後にだいこさんが「ぼく あついのいやだから みずで うめるよ」と、ぬるいお湯にゆっくり入ったので、だいこんさんは真白になりました・・・というお話。
優しい語り口調で書かれていますから、是非、おかあさんのひざの上に抱っこして読み聞かせしてほしい絵本です。

<作者紹介>
松谷みよ子(まつたにみよこ)
1926年東京の神田に生まれる。
1951年「貝になった子供」を出版、第一回児童文学者協会新人賞受賞。以後、「ちいさいモモちゃん」(野間児童文芸賞)をはじめとする”モモちゃんとアカネちゃん”シリーズや”オバケちゃん”シリーズ、”松谷みよ子赤ちゃんの本”シリーズ、「ふたりのイーダ」、「まちんと」などの戦争児童文学、「龍の子太郎」(国際アンデルセン賞優良賞)などの創作のほか、松谷みよ子民話研究室を中心とした民話採集の仕事など精力的に活動している。
<画家紹介>
平山英三(ひらやまえいぞう)
1933年に愛知県に生まれる。東京芸術大学美術学部卒業。後に絵本、挿絵の仕事に携わる。絵本に「おにぎり」(福音館書店)、「にんじんさんがあかいわけ」、「おんぶおばけ」、「きつねとたぬきのばけくらべ」(以上童心社)などがある。

※その他の「松谷みよ子」の作品は、HOMEの「著者名で検索」に「まつたにみよこ」と入力し検索するとご覧になれます。


レビュー 一覧

yuki さん

最後の締めに「ね おだいどころにいってごらん」と台所へと誘うのが、
何とも子供の興味をかきたてます。
うちでは偶然、本を初めて読んだ日に冷蔵庫に全ての野菜がそろっていたので
娘に触らせてあげました。
絵本の中の空想が現実体験と結びついて、さらに心に刻まれたようです。

また、「とっぴんぱらりのぷう」で締めくくられる、最後の不思議な言葉の響きを
娘はとても気に入っていて、よく口にしています。
松谷みよこさんの絵本の世界に親子で浸れる素晴しい作品だと思います。

u_u-o_o さん

話し言葉で書かれているので、読み聞かせていると言うより
「お話に絵がついてきている」様な感じがしてしまいます。
わかりやすい内容なので、2歳の長男だけでなく
10ヶ月の次男も聞き入っています。
子供が夜寝る前に持ってくる本の中に、高頻度で入っているので
ページをめくらなくても読めるようになりました(笑)

Linda78 さん

ごぼうさんとにんじんさんとだいこんさんがお風呂に入るお話し。
初めて読んだときは、私まで「へぇ〜そうなのか〜なるほど!」と思って
しまうほど、よくできたお話しです。一番最初にお風呂に飛び込んだ「ごぼうさん」
は、お湯が熱くてすぐ出てしまったから、今でもまっくろ。二番目の「にんじんさん」
は熱くても我慢してたので、まっかか。熱いのが嫌だった「だいこんさん」は、水で
冷まして入ったので真っ白といった具合です。もちろん、うちの子はその話しを信じて
います。お風呂の中では、いつもその話しでもちきりです。

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