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ふるやのもり
商品名
ふるやのもり
出版社
福音館書店
著者
瀬田 貞二 再話
画家
田島 征三
出版年
1969
対象年齢
5歳
価格
1,100円
教科書に掲載されているお話
ある日、じいさんとばあさんが大事に育てていた、子馬を盗もうと百姓家にどろぼうが忍び込みました。又、オオカミも子馬を食べようと思って、忍び込んで隠れていました。すると、じいさんとばあさんの話し声が聞こえてきました。「この世で一番怖いのは、ふるやのもり(雨もり)」だと。さあ、なんのことかわかりません。どろぼうもオオカミも正体の知れない怪物におびえます。そして、雨粒に驚いたどうぼうはハリからオオカミの上に落ちてしまいました。「ふるやのもりだ」と慌てて逃げるどろぼうとオオカミの必死のやりとりがおもしろく、ぐんぐん読者を引っぱる痛快な昔話です。
落ち着いた色合いは、田舎の素朴な風情をとらえ、ユーモラスな中に緊迫感を秘めて描かれていて、絵だけでも十分に物語性をもつ作品。
<作者紹介>
瀬田貞二(せたていじ)
1916年に東京に生まれる。東京帝国大学文学部卒業。児童文学の評論、創作、翻訳などで活躍。訳書に「三びきのこぶた」、「おだんごぱん」、「三びきやぎのがらがらどん」、「げんきなマドレーヌ」、「ブレーメンのおんがくたい」(以上福音館書店)、童話「ナルニア国ものがたり」シリーズ、「ホビットの冒険」(以上岩波書店)、再話に、「かさじぞう」、「ふるやのもり」(以上福音館書店)などがある。
<画家紹介>
田島征三(たしませいぞう)
1940年、大阪に生まれる。高知県で幼少期を過ごす。多摩美術大学図案科卒業。1998年より静岡県伊豆高原に移住し、木の実との新しい出会いもあり、近年、木の実など自然の素材を使ったアートを本格的に展開している。絵本に「ちからたろう」(第二回ブラティスラヴァ世界絵本原画展金のりんご賞・ポプラ社)、「ふきまんぶく」(第五回講談社出版文化賞・偕成社)、「とべバッタ」(絵本にっぽん賞、小学館絵画賞・偕成社)、「ふるやのもり」、「おじぞうさん」、「ガオ」(以上福音館書店)、「しばてん」、「くさむら」(以上偕成社)などがある。