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やまからにげてきた・ゴミをぽいぽい
商品名
やまからにげてきた・ゴミをぽいぽい
出版社
童心社
著者
田島 征三
出版年
1993
対象年齢
5歳〜
価格
1,430円
SLA選定/JLA選定
生き物のいのちと、ゴミの問題。そのふたつが深くつながっていることを迫力ある絵で描いた1冊。前後どちらから読んでも物語になっているというユニークなつくりで、ふたつの物語はまん中のページに描かれたゴミすてば(ゴミ処分場)で出会います。
前から始まる物語のタイトルは『やまからにげてきた』。「たすけて」「たすけて」…山から動物や虫、鳥たちが逃げてきます。逃げようとしたものも、逃げおくれたものも、ゴミすてばの工事が始まって、みんなしんでしまいます。そこに持ちこまれてくるゴミの山は、どこからくるのか…。
反対側から始まる『ゴミをぽいぽい』では、「あれもほしい これもほしい」とつぎつぎに物を買う人間、「あまったから ぽい」「あきたから ぽい」とゴミをどんどん捨てていく人間が描かれます。それがゴミ捨て場に集まって…。
『やまからにげてきた』は結果から始まり、『ゴミをぽいぽい』は原因から始まる。ゴミ問題を自分の問題として、生き物のいのちへつながる大きな問題として、考えさせられる作品。
<作者紹介>
田島征三(たしませいぞう)
1940年、大阪に生まれる。高知県で幼少期を過ごす。多摩美術大学図案科卒業。1998年より静岡県伊豆高原に移住し、木の実との新しい出会いもあり、近年、木の実など自然の素材を使ったアートを本格的に展開している。絵本に「ちからたろう」(第二回ブラティスラヴァ世界絵本原画展金のりんご賞・ポプラ社)、「ふきまんぶく」(第五回講談社出版文化賞・偕成社)、「とべバッタ」(絵本にっぽん賞、小学館絵画賞・偕成社)、「ふるやのもり」、「おじぞうさん」、「ガオ」(以上福音館書店)、「しばてん」、「くさむら」(以上偕成社)などがある。