絵本の選び方・読み聞かせの仕方など情報満載

サイズ　20×14㎝
ページ数　224頁

五年生の清海忠志は、ある日、不良にからまれていた酔っ払いのおじいを助けてやる。助けてもらったお礼にと、道ばたで勝手に落語を始めてしまうおじい。めいわくに思う忠志だったが、なんとこれがめちゃくちゃおもしろい！　それもそのはず、この酔っ払い老人は、名人と呼ばれる落語家、笑酔亭粋梅だったのだ。落語と衝撃的な出会いを果たした忠志が、落語を武器にさまざまな困難を乗り切って、文字通り時空も越えて大活躍！

＜作者紹介＞
田中啓文（たなかひろふみ）
1962年大阪府に生まれる。小説家。1993年「凶の剣士」で第2回ファンタジーロマン大賞佳作入選、短編「落下する緑」で「鮎川哲也の本格推理」に入選しデビュー。2002年「銀河帝国の弘法も筆の誤り」で第33回星雲賞日本短編部門、2009年「渋い夢」で第62回日本推理作家協会賞短編部門、2016年「怪獣ルクスビグラの足型を取った男」で第47回星雲賞日本短編部門を受賞。上方落語を題材にした笑酔亭梅寿シリーズ（集英社文庫）の他、新作落語も手がける。今作は、「落語少年サダキチ」シリーズ第一弾となる。